Posted by 水谷嘉仁 AdWords プロダクトスペシャリスト

平素は Google AdWords をご利用いただき、誠にありがとうございます。

インフルエンザのニュースが世の中を騒がせている今日この頃ですが、今回は Google Insights for Search を使用して、ユーザー検索動向を見ながら、インフルエンザの感染拡大についての一側面を見てみたいと思います。

ユーザーの検索動向と言えば、Google がすでに提供している Google トレンドを思い浮かばれる方も多いかと思いますが、今回ご紹介する Google Insights for Search は、残念ながらユーザーインターフェースは英語のものの、Google トレンドに加えて、ヒートマップ、カテゴリフィルタリング、Top Searches(流行検索用語)、Rising Searches(急増検索用語)やデータのエクスポート機能(csvダウンロード)が提供され、より広告主様に有益な機能をご提供します。

Google TrendsGoogle Insights for Search
  • すべてのユーザ対象
  • キーワード比較のみ
  • 第一選択キーワードの平均検索トラフィックによって正規化/指数化された検索ボリュームのグラフ表示
  • 広告主様/広告代理店ユーザ様対象
  • キーワード、ロケーション、期間毎の比較
  • 0-100 の間に正規化/指数化されたデータ表示
  • カテゴリ別のキーワード比較
  • ヒートマップ
  • Top Searches と Rising Searches


Google Insights for Search では、以下のように検索用語について最大 5 つまでの期間の検索動向を比較することができます。ここ直近の 5 年間のインフルエンザ検索動向を見ても、今年は特に皆さんの関心が高いことを示しております。

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同じインフルエンザでも、実際に検索に使用される用語の違いもその年によって特徴が見られます。例えば、過去にインフルエンザの検索傾向のピークが高い 2005 年と今年の検索用語を比較してみましょう。

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Top Searches* や Rising Searches*を見ると、2005 年はインフルエンザ b 型の予防に、それに比べて 2009 年は予防よりもまずは新型である a 型の症状について関心が高いことが推測できます。

国立感染症研究所感染症情報センターインフルエンザ流行レベルマップによると、2008 年 第 46 週(11月10日~11月16日) 頃に大阪府と山梨県で注意報が出されて以来、翌週には兵庫県、京都府、千葉県と広がりを見せ、これまでに、北は北海道から南は沖縄県まで全国 43 都道府県に感染が拡大しております。

そこで、Insights for Search で、2008 年 9 月からの地域別検索動向を見てみると、やはり大阪府や兵庫県では早くからインフルエンザについて検索されていることが分かります。
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また、警報や注意報が数多く出されている北海道と、まだ現時点では何も出されていない島根県の直近 12 ヶ月の検索動向を比較すると、北海道に比べて島根県では年間を通じてインフルエンザについて検索されていることも興味深い傾向かと思われます。

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このように、Google Insights for Search を使用すると、世の中のさまざまな検索動向を視覚的に把握することが可能ですので、広告キャンペーンの運用の際に是非ご活用いただければと思います。

【活用例】
  • 関連するマーケティングメッセージに紐づく潜在顧客へのリーチ
  • 台頭する傾向を特定することによる新規機会の発掘
  • 需要と季節性の予測
  • 地理分布の把握
  • キャンペーンやキーワード生成の効率化
  • 広告プログラムの効果測定

それでは、皆様もお体にはお気をつけてお過ごしください。

【用語解説】
  • Top Searches は 最も関心の高い検索用語を参照し、入力された用語に関連している検索用語を表示しています。検索用語を入力しない場合は、 Top Searches は選択されたカテゴリや地域に関連している検索用語を表示します。Google Insights for Search のシステムは、入力された用語の前後に多くの人々に検索された検索用語を検証することで、その用語との関連性を定義しています。また、Top Searches は、自動的にカテゴリ分けされているため、不適当なカテゴリに誤って振り分けられる場合があります。複数の検索用語、ロケーション、期間を比較する場合は、関連する Top Searches はドロップダウンメニューで選択された用語に関して表示されます。ドロップダウンメニューで他の用語、ロケーション、期間を選択すると、自動的に関連するリストを表示します。

  • Rising Searches は指定された期間とその前の同等の期間とを比較して、急激に検索された検索用語を表示します。例えば、2006 年の 1 年間を指定した場合は、2005 年 の 1 年間と比較します。同様に、2006 年 5 月を指定した場合は、2006 年 4 月と比較します。2004 年の期間を指定した場合は、最初の利用可能な月のデータ(おおくは 2004 年 1 月)と比較します。2004 - Present を指定した場合は、2004 年の 1 年間と比較します。特定の検索用語を入力すると、その用語を検索した際の文脈の流れに関連した Rising Searches のリストが表示されます。例えば、"ニュース"と入力した場合は、人気のある TV ニュースやオンラインの新聞だけではなく、指定した期間にニュースが頻繁に掲載されたブログや SNS なども表示されるかもしれません。また、Rising Searches は、自動的にカテゴリ分けされているため、不適当なカテゴリに誤って振り分けられる場合があります。急上昇率がパーセンテージが5000 %を超えたときは、Breakout と表示されます。

Posted by 江 建 オンラインビジネス ソリューション チーム

当ブログでは、広告代理店様や広告主様向けに AdWords に関する最新情報をお届けしていますが、オンラインマーケティングの最適化において、皆さまにとって強力な味方となる Google の無料のアクセス解析サービス「Google Analytics」 をご活用いただくための方法やヒント、ベストプラクティスなどを、新しく連載形式で紹介させていただきます。

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Google Analytics は、2005 年 12 月のサービス開始後、もともと招待制であったサービスのオープン化、追加機能の開発、ユーザーインターフェースの刷新などを次々と行い、高機能でありながら、サイトの規模を問わず、使い勝手のよいウェブビーコン型のアクセス解析ソリューションとなっています。
近年、インターネット上でのマーケティング活動の重要性が増していく中、アクセス解析は、ツールの進化とともに、ますます多くの企業でご活用いただけるようになっています。

従来、企業のウェブサイトのリニューアルは、ウェブマスターやデザイナーの経験と感覚に基いて行われていました。ところが、今では、アクセス解析は、サイト改善のために欠かせないアプローチとなり、実際にデータを計測して、問題点を把握した上で、精度の高い仮説に基づいたリニューアルが主流となりつつあります。

さらに、ウェブサイトのリニューアルの場面だけでなく、広告主さまがキーワード広告を成功に導くためにも、アクセス解析の活用によるウェブサイトの改善が、AdWords の運用と同じくらい重要となります。

なぜなら、いかにうまく AdWords の入札管理を行って、広告費をかけてサイトに集客しても、ユーザービリティに問題があるために、訪問者が離脱してしまえば、サイト運営者が期待する成果を達成してもらえないからです。

ウェブサイト上のユーザーの行動をブラックボックスにするのではなく、アクセス解析ツールによって可視化することで、サイトの抱える根本的な問題を発見することができ、広告の費用対効果を高めるための具体的な対策を特定できます。改善までのステップを大きく分けると、次のようになるでしょう。

  1. 【PLAN】目標の定義
  2. 【DO】データの計測
  3. 【CHECK】問題点の特定
  4. 【ACTION】改善

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ところで、AdWords をご利用のお客様のうち、広告の費用対効果を高める手段として、Google Analytics を AdWords と連携させて戦略的にご利用されて方は、それほど多くはありません。その原因はいくつかあるかと思いますが、膨大なレポートのどこを重点的に見ればよいか、連携させるとどのような利点があるか、データを次のアクションにどのように活用すればよいか、などが挙げられるでしょう。

そこで、本連載では、日本のオンラインマーケティング担当者の皆様のお役に立てますよう、広告の費用対効果を高めるための Analytics の活用方法と、ウェブマスター向けのレポートの基本項目やコンバージョン以外の指標について、ご紹介させていただきたいと思いますので、今後の投稿にご期待ください。

Posted by 林勝明 広告プロダクト推進チーム

今回の投稿では Google のモバイルの広告ネットワークの中で、プレースメント ターゲットが可能なサイトをご紹介いたします。

プレースメント ターゲットとは、Google コンテンツネットワークの中から特定のサイトやその中のページを指定して、テキスト広告、イメージ広告など多様なフォーマットで広告を配信できる仕組みです。選択したサイトを訪れるユーザーをターゲットとして、広告主様の商品やサービスを幅広くアピールすることができます。プレースメント ターゲットを活用することで、検索連動型広告だけではリーチしきれない多くのユーザーへ情報を届けることが可能になります。

昨年の 10 月からすべての広告主様でご利用いただけるようになったモバイルでのプレースメント ターゲットですが、ターゲット可能なサイトが日々増えています。サイトを訪れるユーザーを想像しつつ、どのようなキャンペーンで利用するのが効果的か考えてみるのはいかがでしょうか。

例えば、時事通信 (jiji.com)、マイコミジャーナル (m.journal.mycom.co.jp) などの、情報に敏感なユーザーが集まる著名なニュースサイトは、ハイスペックな最新電化製品の新発売キャンペーンなどと相性が良いでしょう。

アメーバブログ (m.ameba.jp) やライブドアブログ (m.livedoor.jp) 、アイレボ (i-revo.jp) などのブログ、SNS ネットワークなどは、特徴的なユーザー層を持ち、非常に高い総 ページビュー数がありますので、インパクトのある告知ができます。

また、住宅情報の掲示板 マンションコミュニティ (e-mansion.co.jp) や、金融情報を日々更新している Klug モバイル (gci-klug.jp) 、ゲームの総合情報 Wazap (mobile.jp.wazap.com) などもターゲットユーザーの関心が明確ですので、キャンペーンを組み立てやすいのではないでしょうか。

ターゲットが可能なモバイルサイトは、プレースメント ツールで選択できるリストの下の部分に表示されます。その後の設定方法はPCでの手順とまったく同じです。詳しい表示画面などはこちらをご覧ください。

また、プレースメント ターゲットの精度を上げるオプションとして、指定のプレースメントにキーワードを追加設定することもできます。例えば Google のコンテンツネットワークの紹介ページにも載っている以下のような総合情報サービスサイト群をプレースメント ターゲットで指定し、広告を配信する場合、この総合情報サイトの中でも特に美容情報に関連したページやブログのみに配信するというオプションも可能です。詳しくはこちらの説明をご覧ください。


【モバイルでのプレースメント ターゲットが可能な総合情報サービス群の一例】

BIGLOBE
国内大手 ISP のポータルサイトとして、ニュースなどの最新情報から 旅行・アニメなどのクチコミ情報まで、"旬"が感じられる情報を提供。特に Wikipedia をカスタマイズした「BIGLOBE 百科事典」はあらゆるテーマをカバーしていてプレースメントに便利。

にほんブログ村
目視で厳選された質の高いブロガーが 2000 を超える専門カテゴリーに集まるブログポータルサイト。同じ趣味や興味、感性の読者が多数訪問。
 はてな
「はてな」のケータイ向けサービス。2007 年 7 月に i-mode 公式サイトとなり、質の高いコンテンツが揃っていると同時に、ページビュー、ユニークユーザー数ともに増加中。

それでは、是非モバイルサイトへのプレースメント ターゲットを活用して、検索だけでは届かなかった数多くのモバイルユーザーへのリーチを獲得してください。

*サイトの内容は 1 月 13 日時点のものです。




Posted by 鈴木雅之 プロダクトスペシャリスト

もしかしたらまだ馴染みのない方もいらっしゃるかもしれませんが、ローカルビジネス広告を使うと、お客様がビジネスを行っている近隣のユーザーに対して、より詳しい情報を表示させることができます。リリース以来、ローカルビジネス広告では目立った変更は行ってこなかったのですが、今回広告の表示方法をいくつか変更することになりましたので、事前にご連絡させていただきます。


今回の変更により、ローカルビジネス広告に加え、既に Google マップでも提供している機能が広告表示枠内に追加されるようになるので、ユーザーは様々な方法でお客様のビジネス情報に触れることができるようになります。また、今回の変更作業が完了次第、ローカルビジネス広告のレポート機能も拡張する予定です。

以下、各変更内容について記載していきます。

情報ウィンドウ
これまでは、Google マップの検索結果ページでローカルビジネス広告をクリックしたときには
  • 広告テキスト
  • ビジネスのリスティング情報(住所、電話番号)
  • 広告主が指定した画像

の 3 つしか表示されませんでした。

また、これまではローカルビジネス広告の情報ウィンドウでできる操作は広告テキストのリンクをクリックするだけでしたが、今後は広告情報ウィンドウで以下のリンクが追加され、ウィンドウ内でできるアクションが増えます。
  • ルート・乗り換え案内
  • ストリートビュー(サービス提供エリアでのみ表示されます)
  • マイマップに保存
  • 送信(こちらは後日追加の予定です)


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上記は英語の例ですが、日本語のローカルビジネス広告にも広告テキストの下に [ストリートビュー] などのリンクが追加されるようになります。

各リンクでできることや、情報ウィンドウの詳細についてはこちらのヘルプ記事もご参照ください。

レポート機能
これまでもローカルビジネス広告の掲載結果はレポートセンターで確認できましたが、今後数週間の内にレポートの表示項目も追加する予定です。新しいレポートでは、ローカルビジネス広告の情報ウィンドウが開かれた数や、ウィンドウ内の各リンクがクリックされた数などを見ることができるようになるので、ローカルビジネス広告の費用対効果を計算する助けになるのではと考えております。

今回の変更により、ユーザーが色々な形でお客様のビジネス情報に触れることができるようになるので、ぜひローカルビジネス広告の利用を検討いただけると幸いです。ローカルビジネス広告を利用可能な国、地域はこちらを、ローカルビジネス広告が表示される場所はこちらのヘルプ記事をご参照ください。あわせて、ローカルビジネス広告ヘルプページも必要に応じてご活用ください。

それでは、今後もローカルビジネス広告および Google AdWords をよろしくお願いいたします。

Posted by 中尾 宙 オンラインビジネス ソリューション チーム

広告主の皆様から、「広告が表示されない」というお問い合わせをいただく際のよくある理由について、今回は、ご利用料金が予算に到達したことが原因でキャンペーンの広告表示が抑制、停止されるケースをご紹介します。

予算に到達したため広告が表示されていない場合、主に以下 3 つの状況が発生していると考えられます。
  1. 短期間での急激なトラフィックの増加があった場合
  2. 推奨予算よりも低い予算設定をしている場合
  3. キャンペーンの予算を大幅に下げた場合
いずれの場合も、キャンペーンの予算を超えて請求額が発生しないように、システムにより自動的に広告配信頻度が調整された結果、掲載が停止します。

この原因による広告表示機会の損失を最小限に留めていただくため、予算の運用状況を確認する手順と、未然に掲載停止を防ぐ方法についてご紹介いたします。 (以下の解説は、標準モードでご利用の場合のものです)


予算の運用状況について確認する方法
予算に到達したため広告掲載が抑制されたかどうかを確認するためには、キャンペーンの前日のご利用料金と 1 日あたりの予算を比較し、予算の消化状況をご覧ください。
[ キャンペーン管理 ] タブ内、[ キャンペーン一覧 ] ページにアクセスします。[ キャンペーンの一覧 ] 表の上部で表示期間を「昨日」にし 、[ ご利用料金 ] 列と [ 1日の予算 ] を比較します。

過去 30 日間に 1 日の予算を超えて広告が表示された日があった場合、料金調整システムにより、その後の広告表示が抑制される場合があります。この場合、当日の 1 日の予算に到達する前に広告の表示が停止します。

これは、1 日の予算に請求対象期間の日数 (30 日間) をかけた金額以上の請求が行われないよう広告配信を調整する仕組みによるものです。

慢性的に広告の表示が少ない場合や、予算に到達したことにより広告掲載が頻繁に抑制される場合、見込み顧客にリーチする機会の損失が発生してしまいます。これを防ぐために、適切な予算を設定してください。


予算到達による掲載停止を防ぐ方法
Google では、キャンペーンの推奨予算を提供しています。推奨予算とは、予想されるトラフィック見込みに対して、最大限の効果を得るために必要であると算出された予算の推測値です。推奨予算は、アカウント管理画面より確認できます。

この推奨予算と、現在の予算を比較し、適切な設定額であるかを確認します。

[ キャンペーン管理 ] タブの [ キャンペーン一覧 ] ページにて、該当キャンペーンの左にあるチェック ボックスをオンにし、 [ 設定を編集 ] をクリックします。 [ キャンペーン設定の編集 ] ページの [ 予算オプション ] 項目にて、 [ 推奨予算の表示 ] リンクをクリックすると、キャンペーンの推奨予算が表示されます。( 下図 の赤枠 ) 

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なお、この原因による広告表示の減少、停止は、キャンペーン単位でおこります。さらに、1 日の予算は個々のキャンペーンに適用される金額で、広告費用の合計予算額ではない点にご注意ください。 たとえば、3 つの広告キャンペーンの 1 日の予算をそれぞれ 1,000 円に設定した場合、広告費用の合計額の上限は 3,000 円になります。

適切な予算設定にすることで、掲載機会の損失を抑え、広告効果を最大限有効に活かしましょう。


関連記事:
広告が表示されない様々な理由 – その 1 審査結果が不承認の場合
広告が表示されない様々な理由 – その 2 前払い残高が不足している場合

2009年1月7日
Posted by Inside AdWords チーム

今週末 1/11(日)の午前3時 – 7時まで AdWords のシステムにログインすることができません。

なお、設定済みの広告につきましては、上記メンテナンス中でも、通常通り配信を続けております。

通常 AdWords のシステムメンテナンスは、毎月の第2日曜日の同じ時間に行うことを予定しています。皆さまには大変ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

Posted by Inside AdWords チーム

Inside AdWords 読者のみなさま、あけましておめでとうございます。

このたび、ウェブマスターの皆様に特化したWebmaster Central 日本語版公式ブログがスタートしました。

 
新しいブログは、従来から Google のサービスについての最新情報をお届けしている Google Japan ブログInside AdSenseInside AdWordsGoogle Analytics などのブログに加えて、Google をより有効にご活用いただくための方法やヒント、ベストプラクティスなどをご紹介させていただく予定です。

具体的には、クロールやインデックス、ランキング、Google ウェブマスターツールなど、ウェブ制作に携わる方々を対象とした詳しい情報をご提供しますので、Inside AdWords ブログともどもご愛顧いただければ幸いです。

本年もよろしくお願い申し上げます。