Posted by 菅野 圭介 プロダクトマーケティングマネジャー

オイシックス株式会社は、有機野菜、自然食品、オーガニックフーズ、無添加物食品などの宅配ネットスーパーを中心とする通販会社です。「美味しくて体に良いものを安心安全に食べたい」と言うお客様に、より便利に美味しい食材をお届けするため、設立当初からインターネットでの販売を中心に展開してきました。「より多くの日本の食卓を豊かに」を目標に掲げる同社では、より多くのお客様に効果的にアプローチができるネット広告メディアを常に模索しています。今回は、YouTube TrueView インストリーム広告を活用し、目標の 4 倍以上の販売を達成した事例をご紹介します。

導入の背景とポイント
今回のキャンペーン商材は、豪華おせち「鳳華(ほうが)」。オイシックスでは例年 11 月から 12 月末にかけて様々なネット広告を展開し、おせちの販売を促進します。近年では、年末のおせち商戦において、アフィリエイト広告などのオンライン プロモーションの競争が激化しており、オイシックスでは毎年新しいプロモーション手法を検討します。そんな中、動画制作会社のエイチアンドダブリュー株式会社がオイシックスに提案したのが、YouTube TrueView インストリーム広告を活用したキャンペーン企画でした。

TrueView 広告導入のポイントは、YouTube のユーザー数の圧倒的な多さと、ターゲットされたユーザーに直感的に訴求できる動画広告プラットフォームとしての機能と表現力でした。広告制作上のポイントとしては、動画を見ているオーディエンスの興味を自然な形で惹くクリエイティブの制作でした。12 月初旬の導入決定から 12 月下旬の配信開始まで準備期間は数週間と短期間での実施でしたが、タイミングを捉えたリアルタイム性の高いマーケティングを実施できたことが成功の要因となりました。

YouTube TrueView インストリーム広告の活用戦略
本キャンペーンの目的は、年末の季節商材であるおせちの販売目標の達成でした。予約をしなくては、と思いつつ 12 月後半時点で予約していない人向けにメッセージを絞り込み、広告クリエイティブでは「まだ間に合う!」「高品質のおせちが直前だからお得に買える」といったターゲットのインサイトに合わせたメッセージングを行いました。動画を見に来ているユーザーに違和感なく広告を見てもらえる工夫として、エンタメ性とニュース性を持たせ、最初の 5 秒を「ニュース速報」風のアニメーションで表現。ユーモアあふれるテロップを盛り込み、最後まで楽しんで見てもらえる工夫をしました。

TrueView インストリーム広告は、最初の 5 秒でユーザーが広告を見るかスキップするかを決められるので、実際に視聴してもらえたユーザーからは相対的に高い注視(アテンション)を得ることが可能です。本キャンペーンは対象商品が季節ものと言うこともあり、「いま、おせちが必要なお客様」を意識した、お得情報「直前割引キャンペーン!」の訴求が成功しました。

「ニュース速報」風の導入色彩豊かな画像と「ユーモア テロップ」「特別価格」の訴求

エンタメ性のあるニュース広告から、商品購入への流れ
興味が喚起されたユーザーにすぐにアクションを取ってもらうため、動画広告内には常に商品詳細ページへのリンクと検索への誘導を表示し、いつでも購入ページに行ける導線を作りました。

また、動画の特性を活かし、色彩豊かなおせち料理の画像を大きく表示、その魅力とおススメ ポイントをアニメーションで強調し、商品の優位性と特徴を紹介しました。そして、その食材にこだわった高級おせちが直前価格でお得に買える、という購買意欲を刺激する訴求を行い、動画の最後にサイトへの誘導と「いまだけのプレゼント」という特典も紹介することで、購買行動を促進しました。その場で購入に至らなかったユーザーに対しては、動画視聴者へのリマーケティングを活用して再度アプローチを図ることで、全体の ROI を底上げし、販売目標を大きく上回る結果を達成しました。

「プレゼント」の案内とランディングページへの誘導「特別割り引き」の購入ページ

目標の 4 倍以上の売上げを達成  
年末のおせち販売戦略の中では、今回の TrueView インストリーム広告はトライアルの位置づけで始めました。しかし結果として、おせち関連のネット広告の中で最も効果的なプロモーション手段となりました。

目標の 4 倍以上の販売を達成しただけでなく、YouTube の多くのユーザーとターゲット オーディエンスへの認知を高めることもできました。視聴に対するコンバージョン率の高さも今回のキャンペーンの特徴です。今回は PC のみへの配信だったので、今後はスマートフォンへの配信も視野に入れたキャンペーン展開をオイシックスでは考えています。

TrueView インストリーム広告の可能性を広げる
YouTube は数多くの様々なユーザーが日々利用しています。明確化されたターゲットとユーザー インサイトを元に工夫した最初の 5 秒のクリエイティブで、今回のケースのようにユーザーとの望ましい接点を持つことが可能となります。オイシックスでは、この成功をベースに、他の商材でも TrueView インストリーム広告を展開し、知見を深めながら様々なパターンでの活用方法を探索しています。
 
「おせちは季節商品ということもあり、瞬発的に良い結果を残しました。これを様々なキャンペーンや商材で恒常的に再現できれば、YouTube はユーザー数、広告在庫数共に最もボリュームが大きい動画メディアなので積極的に活用したいと思っています。成功の再現に必要なのは、ユーザー インサイトに基づくメッセージングとクリエイティブ、そしてタイミングが大事だと考えます。データをもっと分析し、ターゲティングと提供商品、クリエイティブの組み合わせを試しながら、さらなる成功事例を作りたいと思っています。」 EC 事業本部 プロモーション室 室長 池山 英人氏

自社商品の特性とオーディエンスのニーズを研究し、それに適したユニークなクリエイティブを TrueView インストリーム広告で展開していく、効果的な組み合わせが売上げ増加と効率の良い広告につながった事例です。

*PDF 版の事例はこちらからダウンロードできます。
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オイシックス株式会社

有機野菜、自然食品、オーガニックフーズ、無添加物食品など 3,000 種類の「体によくてしかもおいしい食品」をネット通販を中心に提供する、食材宅配会社。
http://www.oisix.co.jp/

エイチアンドダブリュー株式会社

セールスやマーケティングに活用する、動画や物語コンテンツに精通し、ビデオ撮影、映像編集、3D・CG・アニメーション動画制作技術を用いた広告・動画作成などのサービスを提供する、映像&動画制作会社。
http://www.h8w.co.jp/



Posted by 大迫正治 - プロダクト & ソリューション スペシャリスト, 松田幸司, 浅岡純子 - アカウント マネージャー

ビジネスの拡大に伴い、お客様の AdWords キャンペーン、広告グループ、キーワードの数は増加し、商品やマーケティング目的毎の、より緻密で効果的な入札管理が必要とされています。効率的な売上拡大と管理コストの削減のために提供されているのが、Google 入札戦略ツールです。入札の自動化・マルチデバイス環境を考慮した最適化が簡単にできるだけでなく、複数のキャンペーンや広告グループ、キーワードに対して横断的な入札戦略を展開できるので、目的やターゲット別に最適な戦略を適用することが可能です。

ここでは、5 種類ある入札戦略の、「検索ページの目標掲載位置」と「拡張 CPC」を導入した、2 社の成功事例をご紹介します。

「検索ページの目標掲載位置」の導入【株式会社エイチームライフスタイル】

導入の背景とポイント
複数の比較サイト事業を展開する株式会社エイチームライフスタイルでは、常にビッグワードで検索結果の上位に位置することが重要となります。以前からデジタル マーケティングに注力してきた同社では、競争率の高いビッグワードを確実に上位表示してクリックさせるため、入札戦略ツールの「検索ページの目標掲載位置」を導入しました。

検索結果の最初のページ上部に表示するように自動入札を設定し、入札単価を手動で設定しつつ、システムによる自動調整を行いました。

導入後の成果
2013 年 8 月、「検索ページの目標掲載位置」の導入後、入札戦略を適用したキーワードの上部表示率は 116% 上昇し、クリック率は 138% 上昇しました。その結果、CPA は目標値以内に収めながら、コンバージョン数を 275% 増加させることに成功しました。(導入前後約 1 か月間の比較)



※ 導入前を 100 とし導入前後約 1 か月の比較値


成功のポイントと今後の展開
今回の入札戦略導入を統括した、マーケティング部 林 和樹氏は、成功のポイントと今後の展開をこのように語ります。「入札戦略ツールの導入により、単価調整の手間もなく、各キーワードを意図した上位位置に掲載できたので、効率的に大きな成果をあげることができました。キャンペーン構成を変えることなく、キャンペーン、広告グループ、キーワードを横断した個別の目標掲載位置を設定できるので、それぞれに適切な設定を計算して入札したことが、成功要因の 1 つだと思います。この位置設定機能を活用し、今後は大規模キャンペーンやゲリラ戦それぞれに臨機応変に対応する戦略を展開していきたいと考えています。」(株式会社エイチームライフスタイル マーケティング部 林 和樹)


株式会社エイチームライフスタイル
マーケティング部 林 和樹(写真左) マーケティング部 マネージャー 石川 貴裕(写真右)


「拡張 CPC」の導入 【株式会社イー・ステート・オンライン】

導入の背景とポイント
株式会社イー・ステート・オンラインは、分譲マンションを中心に不動産業界におけるインターネットを活用した販売支援サービスなどを展開、常に最新のデジタル マーケティングを研究し、効果的戦略を模索しています。同社では AdWords 効率化施策の 1 つとして、入札戦略ツールの「拡張 CPC」を導入。目標をコンバージョン最大化とし、検索広告、コンテンツ ターゲット、リマーケティングの 3 種類のキャンペーンに「拡張 CPC」を適用しました。手動で入札をコントロールする余地を残しながら、入札調整を半自動化、というのが適用時のポイントでした。

導入後の成果
「拡張 CPC」導入前と比べ、2013 年 8 月の導入後はコンバージョン単価が 24% 低下。その上で、コンバージョン数を 46% 増加させることに成功しました。目標であった、コンバージョン最大化だけでなく、単価の削減まで実現するという大きな成果を上げました。(導入前後約 1 か月間の比較)


 ※ 導入前を 100 とし導入前後約 1 か月の比較値


成功のポイントと今後の展開
「入札戦略ツール、拡張 CPC の導入により、入札調整に必要な時間が削減されただけでなく、手動で運用していた時よりも良いパフォーマンスをあげることができました。自動化により余裕ができた運用リソースを、クリエイティブ改修や戦略構築にあてたことが、より高い成果につながったと思います。また、部分的に手動の入札管理を残すことで、入札調整をリスクなく自動化したことも成功要因の 1 つだと思います。今後はさらにデータを分析しながら、当社に適した、拡張 CPC 以外の入札戦略ツールの導入も検討していこうと考えています。」(運用推進部 メディアグループ)


株式会社イー・ステート・オンライン 運用推進部 メディアグループ
(写真右から)課長 吉成 隆氏/ 脇田 由美子氏/ 課長代理 堀内 真紀氏/ 近藤 寿子氏/ 千脇 愛子氏


入札戦略ツールで成果の可能性を広げる
現在 5 種類の入札戦略が提供されています。Google が蓄積したデータと技術を活用して、今後も継続的に改善に努めて参ります。自社サービスとターゲット特性、目標と相性の良い入札戦略ツールを選択し、成果の可能性を広げましょう。

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株式会社エイチームライフスタイル
中古車一括査定サービス「ナビクル」や、中古車お探しサービス「なびくる+」など、比較サイト事業を展開。
http://at-lifestyle.co.jp/

株式会社イー・ステート・オンライン
(東京建物グループ)
インターネットを利用した各種情報処理・情報提供サービス業。
http://www.e-state.ne.jp/


Posted by Chris Roat、ソフトウェア エンジニア スタッフ

広告表示オプションは、Google 検索を通じて情報収集を行っているユーザーに、より多くの情報を表示できる機能です。広告を見たユーザーは、たとえば店舗に直接電話をかけたり、店舗の場所を地図で確認したり、複数のリンクの中から関心に合ったページを選ぶことができます。そのため多くのケースでは、クリック率をはじめとする掲載結果が向上しています。

そこでこのたび Google では、より適切な広告表示オプションをより頻繁に表示できるよう、 AdWords のオークション システムに改善を加えることになりました。

広告ランクの算出方法を改善

Google の検索結果ページでは、広告ランクと呼ばれる指標によって広告の掲載順位が決まります。これまでこの広告ランクは、上限クリック単価と品質スコアをもとに算出されていましたが、今後は広告表示オプションも考慮されるようになりました。

また、広告と一緒に広告表示オプションが表示されるかどうかを決めるうえでも、広告ランクがより重視されるようになりました。

この変更による影響
  • 検索結果ページにおける広告の掲載順位を決める際に、広告表示オプションが考慮されるようになりました。つまり、入札単価と品質が同じであれば、広告表示オプションの効果が高いと見込まれる広告の方が上位に掲載されます。

  • 広告表示オプションの効果を判断する際には、関連性やクリック率、検索結果ページにおいて注意をひきつけやすいかといった要素が考慮されます。 

  • 広告と一緒に広告表示オプションが表示されるかどうかを決める際にも、広告ランクがより重視されるようになりました。広告表示オプションを表示するためには、品質スコアや入札単価の改善が必要になる場合があります。 

  • 最も成果が高いと思われる広告表示オプションを Google がその都度判断し、自動的に表示するようになります。したがって、効果が期待できる広告表示オプションをご自身で判断する必要がなくなります。

  • 今回の変更によって、平均クリック単価が変化する可能性があります。広告表示オプションとユーザーの関連性が高ければ、クリック単価が下がったり、掲載順位が上がる可能性があります。一方、広告の掲載順位が上がったり、競合広告主様の広告ランクが上昇した結果、クリック単価が上がる可能性もあります。

  • 現在のところ、今回の変更による影響は Google 検索に表示される広告に限られます。
ヘルプセンターの広告表示オプション広告の掲載順位の決定方法の記事もあわせてご参照ください。

広告表示オプション

今回の改善により、より状況に合った最適な広告表示オプションが、自動的に表示されるようになります。

たとえば、街中にいるユーザーが携帯電話で「自動車 修理」と検索した場合は、ユーザーが電話番号をクリックしたり、店舗への行き方を調べたりする可能性が高いため、電話番号表示オプションと住所表示オプションが表示される可能性があります。

一方、地方にいるユーザーがパソコンで「自動車 修理」と検索した場合は、販売者評価やサイトリンクが表示される可能性があります。

Google では、数か月間のテストを経て実施された今回の変更によって、よりユーザーの意図に合った広告を掲載できるようになると確信しています。

広告表示オプションを通じて広告の利便性を高めることで、広告の掲載結果向上も期待できます。ぜひ、広告表示オプションをご利用ください。

Posted by Vishal Goenka、AdWords コンバージョン担当プロダクト マネージャー

今日のオンライン ユーザーは商品の購入に至る過程でさまざまな広告に接触しています。たとえば、朝自宅で商品やサービスについて検索したユーザーが、職場でさらに絞り込んだ検索を行う場合があります。

ユーザーの購入経路が複雑化する中、コンバージョンのトラッキングもまた複雑化しています。コンバージョンを最も多く獲得しているキーワードや広告を特定するには、ユーザーが購入までにたどった経路の全体像を把握することが重要です。

そこで Google では、コンバージョンやユーザーの購入経路、広告費用対効果をより明確に把握するためのさまざまな新機能を、この先数か月かけてリリースしていきます。

その手始めとして、クロスアカウント コンバージョン トラッキングと、検索ユーザー行動経路レポート(クロスアカウント)の提供を開始いたします。

クロスアカウント コンバージョン トラッキング

複数の AdWords アカウントをご利用の場合、アカウントごとにタグを設定する、別のツールで作成したレポートを AdWords に統合する、といった作業が必要でした。クロスアカウント コンバージョン トラッキングを導入すれば、1 つのタグと簡単な設定ですべてのアカウントのコンバージョンをトラッキングできるようになります。

クロスアカウント コンバージョン トラッキングのメリット
  • 簡単にタグをサイトに設定できる。コード スニペットを 1 つ作成すれば、すべてのアカウントで共用できるようになります。そのため、より簡単にタグをサイトに設定でき、サイトの読み込み時間も改善されます。

  • より正確なコンバージョン レポートを作成できる。設定するタグは 1 つだけなので、アカウント間でコンバージョンが重複してカウントされることがなくなります。アカウント単体のクリックだけではなく、コンバージョンにつながった AdWords 広告のすべてのクリックのアシスト コンバージョンを確認できるため、広告掲載を総合的に分析し、アカウントを超えたキーワードの作用を総合的に把握できます。

  • 新しいアカウントでも簡単にトラッキングできる。クライアント センター アカウントに AdWords アカウントを新たに追加した場合でも、チェックボックスをオンにするだけでコンバージョン トラッキングを有効にできます。また、新しいアカウントを作成する際にコンバージョンを定義し直す必要はなくなりました。
設定方法については、ヘルプセンター記事をご覧ください。リマーケティングなどの別の用途でもタグを使用している場合は、ウェブサイトに設置しているタグを一括管理できる Google タグマネージャが便利です。

検索ユーザー行動経路レポート(クロスアカウント)

クロスアカウント コンバージョン トラッキングを導入すると、クライアント センター アカウントで検索ユーザー行動経路レポート(クロスアカウント)を使用できるようになります。このレポートでは、すべてのアカウントのすべてのキーワードを対象にコンバージョン経路を把握できます。

このレポートで確認できる情報
  • サマリー レポート: すべてのアカウントのすべての広告について、ユーザーが購入を決める前の接触状況を把握できます。
  • コンバージョン経路レポート:コンバージョンを最も多く獲得しているキーワードの組み合わせをアカウントを超えて確認できます。
  • アシスト コンバージョン レポート: すべてのアカウントについて、購入経路の初期段階に役立ったキーワードを確認できます。
詳しくは、コンバージョン トラッキングのレポートに関するヘルプセンター記事をご覧ください。

今回リリースされた新機能を、コンバージョンのトラッキングやキャンペーンの最適化にお役立ていただければ幸いです。今後もコンバージョン関連の新たな機能をリリースしていく予定です。

Posted by 難波美和 -  AdWords サポートチーム

9 月 30 日から 10 月 3 日にかけて、米国カリフォルニア州サンノゼ、およびマウンテンビューの Google 本社にて、「トップレベル ユーザー サミット 2013」が開催されました。


トップレベル ユーザー サミットとは

Google では、豊富な製品知識と経験に基づいて、公式ヘルプ フォーラムで多大な貢献をして下さっている方々を、「トップレベル ユーザー」と呼んでいます。

トップレベル ユーザーの方々は、世界各国の様々なプロダクトの公式フォーラムで、欠かせない存在となっています。

そこで今回、500 名を超えるトップレベル ユーザーの方々を Google 本社があるシリコンバレーにお招きし、新機能のご紹介や Q & A セッションなど、様々なイベントを開催しました。

日本からは、AdWords、AdSense、Gmail、ウェブマスターの各フォーラムでご活躍の計 7 名が参加されました。日本語版 AdWords 公式フォーラムからは、4 名の方々にご参加いただきました。


サミットに参加された AdWords トップレベル ユーザーの皆様
左から:鳴海さん、藤原さん、鷲見さん、中央:小西さん

最終日の「AdWords Day」では、各国の AdWords フォーラムのトップレベル ユーザーの方々と Google 社員との間で、活発な意見交換や質疑応答が行われました。


フォーラムでの多数の回答が「ベスト アンサー」に選ばれた藤原さんに
Best Answer Award を進呈

今回参加された方々に、イベントの感想を伺いました。

鷲見 貴人さん

「このイベントを通して、自分が愛用しているプロダクトを世間に広めることの、少しは役に立っているんだなと実感することができたと同時に、Google が目指していることや大切にしている文化などを肌で感じる事ができたことが、とても貴重な経験でした。

2 年前にも参加させていただいたのですが、今回はその時よりも増して面白いセッションが多く、内容自体がパワーアップしていたのと、よりたくさんのグローバルユーザーと交流ができ、その方々からたくさんのことを学ぶことができました。

本当に素敵な機会をありがとうございました。」

小西 一星さん

「とても貴重な経験ができました。Google のプロダクトの仕組みはとても優れていますが、それを作り出しているのはやはり、日々良いものを作ろうと努力している人達なのだと実感することができました。渡航前も滞在中も Google の皆さんのサポートのおかげで快適に過ごすことができました、ありがとうございます。」(より詳しい感想

鳴海 拓也さん

「普段は聞くことができない話や同じプロダクトの人たちとの情報交換もでき、とても有意義なイベントでした。日本の別のプロダクトの方々ともお会いし、情報交換ができたのも良かったです。スタッフの方々のサポートにも感謝しております。ありがとうございました!」

藤原 彰二さん

「社員の方や、海外のトップレベル ユーザーの方々と国境を越えた繋がりを持てたことが、一番の収穫でした。英語のヒアリングなど不安でしたが通訳の方や Google 社員の方の助けもあり楽しむことができました。今後は国内外で色々な交流を増やしていきたいと思い新しい一歩を踏み出すきっかけになりました。皆さんありがとうございました。」

今回のサミットは Google にとって、日々 AdWords や Google サービスを利用されている方の声を直接お聞きする貴重な機会となりました。日頃より製品に関するフィードバックやフォーラムでの回答などを通じて AdWords を支えてくださっているトップレベル ユーザーの皆様には、この場を借りて御礼を申し上げます。

これからも広告主の皆様の声をもとに、よりよいサービスの提供を目指して参ります。今後とも Google AdWords そして AdWords ヘルプ フォーラムをよろしくお願いいたします。

関連記事: Webmaster Central Blog 「トップレベル ユーザー サミット 2013 のご報告

Posted by 萩倉健支 AdWords API チーム

先日公開された AdWords API v201309 の変更点についてご紹介します。このリリースでは、オフライン コンバージョンのインポート機能の導入をはじめ、新しいレポートの追加、ベータ版だった一部機能の全 API ユーザーへの正式リリースが含まれています。すべての変更内容は、リリース ノート(以下、断りがない場合リンク英語)で確認してください。

v201309 の主な内容は次のとおりです。
以前にご案内したように(日本語)、AdWords API v201309 は、ClientLogin による認証をサポートする最後のバージョンとなります。

AdWords API の v201302 は 2013 年 11 月 8 日をもって廃止されますので、現在も同バージョンをお使いの方はご注意ください。v201302 をお使いの場合、v201306 へは移行せず、v201309 に直接移行することをお勧めします。v201306 は現在サポート終了となっており、2014 年 3 月 31 日をもって廃止の予定ですので、同バージョンをお使いの方はご注意ください。なお、今回のリリースに伴って、必須の機能要件に関するドキュメントのアップデートも行われました。

これまでのリリースと同様、リリース ノートに記載されている API のすべての変更点と v201309 移行ガイドをお読みいただくようお勧めします。クライアント ライブラリとコード サンプルは、既に v201309 に対応したバージョンが公開されています。ご質問がある場合や、移行に関してサポートが必要な場合は、フォーラムまたは日本語の AdWords API/Scripts コミュニティでお問い合わせください。

Posted by Sridhar Ramaswamy - 広告およびコマース担当上級副社長

今日のユーザーは 1 日を通じて複数のデバイスを使用し、常にオンライン環境に身を置きながら、コミュニケーションやエンターテイメント、ショッピングを楽しんでいます。2013 年 9 月に実施された調査からは、複数のデバイスを所有するユーザーの 90% 以上が、ホテルの予約や家電の購入などの目的で日常的に複数のデバイスを使用していることが明らかになっています。

複数のデバイスを使い分ける消費者が増加したことを受け、マーケティング担当者の皆様からは、オンライン広告がどのようにしてコンバージョンにつながっているのかをより正確に把握したいという声が寄せられています。

コンバージョンには、店舗への来店、電話での問い合わせ、アプリのダウンロード、複数のデバイス上での検討を経た後のウェブサイトからの購入など、さまざまな形態が含まれます。こうした複雑な購入経路を把握することで、オンライン広告の成果を高め、より効果的に予算を割り当てることができるようになります。

推定合計コンバージョンについて

Google ではこの度、Google 検索での広告用に「推定合計コンバージョン」という新たなデータ項目を導入することになりました。これにより、現時点で確認できるコンバージョン データに加え、複数のデバイスを経由したコンバージョンの推定数も確認できるようになり、AdWords の成果をより正確に把握できるようになります。

現時点では、複数のデバイスを経由したコンバージョンの推定値は、Google 検索での広告でのみ計測されます。しかし今後は、検索ネットワークやディスプレイ ネットワークの広告経由のコンバージョン、そして電話での問い合わせや実店舗への訪問なども扱えるよう、改良を加えて参ります。

推定合計コンバージョンを参照すれば、Google 検索広告経由のすべてのコンバージョンを総合的に分析できるため、入札金額や予算配分などの重要な意思決定を下す際の参考となります。

近年、独自の分析技術を通じてこうしたデータを取得してきた広告主様も少なくありませんでしたが、これからはすべての広告主様がそうしたデータの恩恵を得られるようになります。

デバイスをまたいだコンバージョン

これは推定合計コンバージョンの立ち上げの一環として導入されたもので、広告がクリックされたデバイスと異なるデバイスやブラウザで達成されたコンバージョンを指します。

たとえば、通勤中のユーザーが携帯電話から「ホノルル ホテル」と検索し、広告をクリックしたとします。このユーザーは帰宅後、今度はタブレットから同じウェブサイトにアクセスし、宿泊予約を行いました。これがデバイスをまたいだコンバージョンの一例です。

デバイスをまたいだコンバージョンの数は、 Google にログインしているユーザーのデータを元に算出されます。仕組みについてはこちらをご覧ください。

デバイスをまたいだコンバージョンは、今後数週間かけて世界中の AdWords 広告主様にご利用いただけるようになる見込みです。ただしこのデータは、サンプルとなるデータが少ない場合は表示されない場合があります。このデータを参照するには、信頼度の高いデータを得るために十分なコンバージョン数が記録されていることが条件となります。

Google ではここ数か月間、デバイスをまたいだコンバージョンの傾向を掴むため、数千人の AdWords 広告主様を対象に分析調査を行ってきました。

旅行業界では、このデータを活用することで、測定できるコンバージョン数を平均 8% 増やすことができました。また、携帯電話を起点として、その後別のデバイスで達成されたコンバージョンについては、測定数が 33% 増加しました。そして、ユーザーが携帯電話で航空便やホテルの情報を検索した後、別のデバイスで購入操作を行った場合の売り上げも、広告と適切に結び付けることが可能になりました。

エンターテイメントや小売販売などの他の業種でも、同様の効果が確認されています。 これらの業種では、推定合計コンバージョンを導入することで、測定できるコンバージョン数がそれぞれ 12%、7% 増加しています。

アメリカンアパレル社のマーケティング マネージャーを務めるショーン・シングルトン氏は、次のように話します。

 「オンライン広告への投資が別のデバイスでのコンバージョンに影響していることは理解していましたが、それがどの程度の数字になるのかを把握する方法がありませんでした。新たに 5.3% 多くのコンバージョンを AdWords の推定コンバージョンに関連付けられることがわかってから、クリック 1 回あたりの価値をより正確に算出できるようになりました。また、モバイル広告が引き金になっているコンバージョン数が当初の推定より 16% 多いこともわかったため、モバイルへの投資を強化しました。」

より正確な効果測定に向けて

Google では、広告主の皆様が最適な意思決定を下せるように、サービスの開発に取り組んでいます。今後数か月で、電話での問い合わせ件数や店舗への来店数も推定合計コンバージョンに含まれるようになる予定です。実際、Google 広告を目にしたユーザーが店舗に電話を入れる件数は、1 か月で 4,000 万回以上に上っています。そうしたユーザーの多くは、実店舗の場所を、モバイルから Google で検索しています。

Google では引き続き、新機能の導入に精力的に取り組んで参ります。推定合計コンバージョンについての皆様からご意見も募集しています。


Posted by キャリア & レストラン担当 シニアインダストリーアナリスト 大木 義昭

Google は本日、国内の 2013 年上半期の飲食業界関連の検索キーワード*動向を発表しました。

本レポートは、2013 年 1 月 1 日から 6 月 30 日までの間の Google の検索エンジンにおける検索ボリュームをもとに作成したものです。

飲食情報をオンラインで検索する率が年々増加するなか、飲食業界関連の検索キーワード*(以下「飲食系ワード」)が 2013 年上半期、どのように検索されたかを通じて、今年前半の飲食業界のトレンドを振り返ります。

主なワード例(一部):
*注:飲食業界関連の検索キーワードとは、Google が「飲食」市場・業種に分類しているキーワードのことです(キーワード例:外食/レストラン、カフェ、チェーンレストラン企業名、内食・中食/レシピ、宅配サービス企業名)


<全体>
  • 飲食系ワードの検索ボリュームは、2008 年以降上昇し続けており、2013 年上半期は、前年同期比 18% 増となりました。
  • 外食系ワードの検索ボリュームは、前年同期比 20% 増、内食・中食系ワードの検索ボリュームは、前年同期比 14% 増となりました。
  • スマートフォンなどのモバイル端末からの飲食系ワードの検索ボリュームは 2010 年から上昇傾向にあり、2013 年上半期は 67% と増加しました。
  • 外食系ワードのモバイル端末からの検索は検索全体の 70%、内食・中食系ワードは 62% を占めるまでに伸長しています。


<飲食系ワードの検索カテゴリーの推移>
  • 外食系ワードで最も検索ボリュームが多かったカテゴリーは「ファーストフード」。また「寿司」関連は、対前年 +32% の伸び率で高い成長を示しました。
  • 内食・中食系ワードでは、「レシピ」の検索ボリュームが多い一方、「宅配・弁当」も +23% と伸び、内訳はピザや弁当などが多く検索されました。


<飲食系ワードランキング>
  • 外食系ワードの検索が伸びるなか、「クックパッド」が 1 位となり、前年比に比べての伸び率も高くなりました。
  • 内食・中食系ワードでは、「ほっともっと」や「ドミノ・ピザ」などの検索が伸びた一方、寿司チェーンの検索が増加傾向となりました。


<飲食系ワードの急上昇ランキング>
  • 急上昇した飲食系ワードの 1 位は「ヘルシアコーヒー」。また安くて美味しいと話題の「いなば タイカレー」も 3 位と急上昇しました。
  • ランキング全体では「パンケーキ」が目立ち、パンケーキを提供する店舗名や「地域 + パンケーキ」という検索で複数ランクインしました。

Posted by Ryuichi Hoshi, AdWords API Team

Ads Developers Relations チームより、AdWords API ワークショップのご案内をいたします。このワークショップでは、AdWords API の更新情報、ベスト プラクティスなどをご紹介したいと思います。
AdWords API の開発者の皆様は、ぜひご参加ください。
  • 日時: 11 月 11 日(月)15:00 - 19:00(日本時間)
  • 場所: Google 株式会社 東京オフィス(六本木ヒルズ森タワー 27 階)
ワークショップでは、以下のトピックについてお話しします。これらの技術的なトピックに加え、AdWords API チームから担当者を迎え、皆様からの API に関する質問にお答えしたいと思います。最後に、Q&A を含めたパネル セッションを開催いたします。

主なトピック:
  • AdWords API の最新情報
  • Feed Service の利用方法
  • AdWords スクリプトの活用
  • OAuth2 の仕組みと導入方法
  • パネル ディスカッション、質疑応答
なお、本イベントは、AdWords API 開発者トークンを既にお持ちの開発者向けとなっております。
各セッションは、コード例や、その他 AdWords API に関する技術的な内容となります。

参加ご希望の方は、こちらのサイトより、ご登録ください。
(応募多数の場合は、抽選となる場合がありますので、ご了承ください)

Posted by 第一広告営業本部 教育業界担当 部長 西 康裕 / 広告代理店営業本部 高田 愛美

  

オンライン マーケティングに注力している株式会社ベネッセコーポレーションは、エンハンスト キャンペーン移行に伴い、Google AdWords アカウントの統合運用をいちはやく実行。広告代理店の GMO NIKKO 株式会社と協力して戦略的にアカウント統合を行った結果、各キャンペーンで目標を上回る成果を達成しました。その後も、統合型運用の知見を貯めながら運用しています。

Google AdWords アカウント統合における、ベネッセの施策と成果

統合アカウント 1)【こどもちゃれんじ/進研ゼミ】
ベネッセの代表的なサービスである、通信教育サービス。幼児から高校生までが対象。
入会数の増加がデジタル マーケティングの目標。

・統合における工夫と施策
統合前のパフォーマンスを維持しながら、タブレット配信の追加でコンバージョン(以下 CV)数の増加を図るべく、PC とスマートフォンを統合しました。統合型運用にあたり、グルーピング構成を工夫。検索広告では、集客を増やすためにビッグからミドルワードの入稿を強化しました。ディスプレイ広告では、これまで以上にグループを細分化。ターゲットとクリエイティブの掛け合わせごとにグルーピングを行い、運用しながら最適な組み合わせを明確化しています。

・統合後の成果
タブレット配信の CV 数は統合後に 29% 増加。スマートフォンの CV 数も 41% 増加。

統合アカウント 2)【 Benesse マナビジョン】
ベネッセの多岐にわたるサービスの中で、高校生の進路・進学のサポートに特化し、様々な進学情報を提供。高校生のサイトの利用や活用促進、サイトへの会員登録、資料請求などがデジタル マーケティングの目標。

・統合における工夫と施策
スマートフォン経由の CV 数が伸びてきているので、更なる増加を目指して統合型運用を実施しました。施策として、エンハンスト キャンペーン移行時に拡張 CPC を導入。また、入札単価のスマートフォン比率をグループ単位で計算して再設定を実施しました。

・統合後の成果
アカウント全体の結果として、コンバージョン率(以下 CVR)が 25% 向上、CPA は 21% 低下。スマートフォンからの CVR は 79% 向上し、CPA は半分以下に低下。

統合アカウント 3)【いぬのきもち、ねこのきもち】
犬や猫のペット情報誌として、しつけや健康情報など提供。ペットの飼い主をターゲットとし、雑誌購読申し込みがデジタル マーケティングの目標。

・統合における工夫と施策
主に入札管理を工夫。過去の運用実績から、デバイスと配信メニューごとの販売実績と、PC とスマートフォンでの成果の傾向を集計しました。またエンハンスト キャンペーン移行後に、適切な入札単価を維持できるように、実績と移行後の入札価格の集計をすべてのグループに実施。統合後、効率よく複数デバイスの配信管理ができるよう、グルーピングの変更も実施しました。

・統合後の成果
アカウント全体の結果として、CVR が 75% 向上、CPA は 16% 低下。

全体の成功要因と今後の対策

エンハンスト キャンペーン移行と統合設計の統括を行った GMO NIKKO 古田のどか氏は、「統合型運用を行うことで、各々のデバイスへの寄与度が一元管理できるため、ウェブ プロモーションの最適化が期待できる」と語ります。

またベネッセ家庭学習事業本部デジタル マーケティング部の佐藤竜氏は、「マルチデバイス化に対応したウェブ プロモーションの土台が整備でき、潜在顧客、見込顧客の接点機会と拡大、広告効果の最大化の可能性が広がった」と今後の展望を語っています。

株式会社ベネッセコーポレーション
通信教育をはじめとする教育、育児、生活の領域で、さまざまな商品・サービスを展開。
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GMO NIKKO株式会社
Web サイトを軸とするコミュニケーション「企画」をもとに、企業の課題解決につながる施策を提案する総合インターネット広告会社。
http://www.koukoku.jp/