Posted by Amit Agarwal - AdWords プロダクト マネージャー

スマートフォンで商品やサービスを探し、そのまま電話で問い合わせるユーザーが増えています。実際、モバイル ユーザーの 70% は検索結果から店舗やオフィスに直接電話をかけているという調査結果も出ています。1

今回ご紹介する通話専用キャンペーンは、見込み顧客からのお問い合わせを促進できる新しい手法です。検索ユーザーに対して、お店やサービスの説明と一緒に電話番号や通話ボタンを表示できます。


 call-only.png



通話に対して入札単価を設定



通話専用キャンペーンでは、広告は通話可能な携帯端末にのみ表示されます。つまり、料金が発生するクリックはすべて、店舗やオフィスへの電話発信ということになります。そのため、お問い合わせ 1 件の獲得単価や費用対効果の目標に基づいて、入札戦略を策定することができます。

「当社では、携帯端末から保険の見積もりを依頼されるお客様が増えています。通話専用広告では、通話 1 回あたりの価値に基づいて入札単価を設定できます。そのため、電話経由の売り上げに対する費用対効果目標を達成しやすくなります。」(Clearlink Insurance マーケティング ディレクター Jason Johnson 氏)

専用の広告文で電話による問い合わせを促進



通話専用広告では「今すぐお電話でご相談を」や「ご予約はお電話で」といった文言を含められるので、電話で問い合わせができる旨を簡単にユーザーに伝えられます。

全国規模で展開する通信系小売業者である BizLab の場合、ほとんどのコンバージョンは電話経由のオフラインで発生しています。「通話専用広告では、「今すぐお電話を」といったフレーズを含む広告を携帯端末に掲載できるため、見込み顧客やコンバージョン率が増加しました。」(BizLab シニア PPC アナリスト Catherine Wilson 氏)

別の大手インターネット サービス プロバイダは、通話専用キャンペーンを使って顧客から営業センターへの問い合わせを促進しています。

「通話を促すフレーズを掲載できるため、サイトへの訪問という中間段階を省くことができ、ユーザーの利便性も向上しました。お客様は当社の営業センターに直接問い合わせることで、目的のサービスを簡単に入手できます。利便性を高めながら、電話での問い合わせ件数と売り上げも増やせているので、お客様と広告主の双方にメリットがもたらされています。」(Red Ventures(大規模企業向けマーケティング パートナー)有料検索担当ディレクター Josh Leibner 氏)

詳細


現在、電話番号表示オプションを通じて通話専用の広告を利用している場合は、AdWords ヘルプセンターで通話専用キャンペーンへのアップグレード方法をご確認ください。



1 Google/Ipsos、The Role of Click to Call in the Path to Purchase、2013 年 9 月。

Posted by Thanet Knack Praneenararat, AdWords API Team

2 月 10 日より、すべての AdWords API 開発者の皆様が改良版 URL 管理システムをご利用いただけるようになりました。改良版 URL 管理システムをお使いになると、パラメータやリダイレクトを含む URL を、より簡単に管理できるようになります。

本機能では、AdWords の URL をランディング ページ部分とトラッキング情報に分けて入力できるようになりました。これにより、広告の統計情報をリセットすることなく、アカウント、キャンペーン、広告グループなどの単位でトラッキング情報を更新できるようになります。

詳しくは Inside AdWords ブログを参考にしてください。また、この新しい管理システムに沿って AdWords API で URL を設定する方法については、セットアップガイド(英語、以下同じ)も提供しています。このガイドには、各クライアント ライブラリの例も含まれています。

今後は、従来のリンク先 URL フィールドが新しい設定に置き換わる予定です。新しい URL システムへ更新するツールもリリースされました。現在の URL 構成に応じて最適なアップグレード方法も選択できます。アップグレードの選択肢や廃止予定などについては、Getting Started ガイドでご覧いただけます。

この新しい機能についてご意見やご質問がある場合は、開発者フォーラム(英語)Google+ ページ(英語)でご連絡ください。


Posted by Leo Sei - Google AdWords 担当プロダクト マネージャー

URL からトラッキング情報だけを抜き出して、柔軟に管理できるようになりました


広告パフォーマンスを管理する上で、様々なデータや指標を必要とするケースが増えてきました。計測ツールのパラメータ情報が増加したことにより、URL 自体の管理が徐々に複雑になりつつあります。

このたび導入された URL 管理システムはこういった変化に対応するもので、パラメータやリダイレクトを含む URL を、従来よりも簡単に管理できます。

改良版 URL 管理システムのメリット


  • トラッキング URL の更新作業の短縮
  • 広告審査に伴うウェブサーバーの負荷軽減
  • 広告についてのさらなる分析を可能にする新しい ValueTrack パラメータ(詳細

eProfessional GmbH のプロダクト & ソリューション マネージャーを務める Johannes Lipka 氏は次のように話します。「この変更によって、URL 管理にかかる時間が大幅に短縮されました。おかげで複数の URL のカスタム トラッキング パラメータを 1 か所からまとめて、しかも広告の掲載結果データをリセットすることなく変更できるようになりました。他のクライアントのアカウントも、なるべく早く新しい管理システムに移行したい考えです。

従来のトラッキング URL 入力方法


これまで、URL によるトラッキングを利用するには、1 つのリンク先 URL に次の両方の要素を含める必要がありました。
  1. ランディング ページの URL: 広告をクリックしたユーザーのブラウザに表示される、広告主様のサイトのランディング ページの URL です。
  2. トラッキング情報: サードパーティのトラッキング サービスへのリダイレクト、ValueTrack パラメータ、カスタム クリエイティブ ID といった情報を含む部分です。

下の例で言うと、青色の部分がランディング ページの URL緑色の部分がトラッキング情報です。

www.example.com?creative=12345

この方法では、トラッキング部分を調整するたびにリンク先 URL 全体を編集しなければなりませんでした。編集前と編集後の広告は別の広告として扱われるため、それまでに蓄積した掲載結果データは一度リセットされます。さらに、リンク先 URL を変更すると再審査が必要となり、その間は広告掲載が制限されるため、ビジネス チャンスを逃してしまう可能性があります。

新しいトラッキング URL 管理方法


改良版の URL 管理システムでは、ランディング ページの URL とトラッキング情報とを別々に入力できるようになりました。これにより、広告の掲載結果データをリセットしたり、広告を再審査に送ることなく、アカウント、キャンペーン、広告グループの単位でトラッキング情報を変更することが可能になりました

上記のサンプル URL が、新しい URL 管理システムではどのような扱いになるか、確認してみましょう。

[最終ページ URL] には、ウェブサイトのランディング ページの URL を入力します。

UpgradedURLs.png

ランディング ページの URL「www.example.com」を [最終ページ URL] に入力


[トラッキング テンプレート] では、トラッキング情報を入力し、URL の組み立て方を指定します。トラッキング テンプレートをアカウント、キャンペーン、広告グループといった単位で共有すれば、トラッキング内容の変更を複数の URL にまとめて適用することができます。トラッキング テンプレートは、広告、キーワード、サイトリンクといった単位で作成することもできます。

下の例では、アカウント単位のトラッキング テンプレートを使って、トラッキング情報をアカウント内のすべての URL に適用しています。

TrackingTemplate_Account.png
アカウント内のすべての URL に適用するトラッキング情報を、アカウント単位のトラッキング テンプレートに格納


カスタム パラメータを利用すると、トラッキングする情報や、広告がクリックされた際に URL に挿入する変数をご自身で設定することができます。たとえば、広告に {_mycreative} = 12345 というカスタム パラメータを設定しておくことで、その広告がクリックされた際に「12345」という値を挿入することができます。

trackingtemplate.png



今回の変更によって可能になる新しい分析


この変更により、広告の掲載結果についてのさまざまな新しい分析が可能となります。

新しい ValueTrack パラメータを使えば、自社のビジネスについて追加の分析データが得られます。たとえば、新しい {loc_physical_ms} ValueTrack パラメータを使用すると、広告のクリック数を地域ごとにトラッキングできます。アカウント内のすべての URL で値をトラッキングできるよう、 ValueTrack パラメータをアカウント単位で設定すると効果的です。新しい ValueTrack パラメータの詳細

TrackingTemplate_account2.png
アカウント単位のトラッキング テンプレート。 
緑色の部分が、地域をトラッキングする ValueTrack パラメータ {location_physical_ms}

今後の流れ


改良版 URL 管理システムは、順次すべての広告主様に提供されます。URL のトラッキングを行っている方は、2015 年 7 月 1 日までに新システムへとアップグレードすることをおすすめいたします。この日以降は自動的に新システムへの移行が行われます。

URL の管理にトラッキング プラットフォームをご利用の場合は、そのサービスの運営者と協力して対応をご検討ください。

詳細については、ヘルプセンターをご覧ください。またこの変更の詳細については、オンライン セミナーの開催も予定しています。開催日時については改めてお知らせいたします。

Posted by AdWords オンライン スペシャリスト 松田 隼

Google では、定期的にオンライン セミナーを開催しています。
今回は 2 月 26 日のセミナーについてご紹介します。

【次回セミナーのスケジュール】


2 月 26 日(木)14:00 ~ Google アナリティクス クロスドメイン トラッキングの活用(登録はこちら

■ アナリティクス クロスドメイン トラッキングの活用


2 月 26 日のオンライン セミナーでは、Google アナリティクス クロスドメイン トラッキングをテーマとして取り上げます。

Google アナリティクスとは無料の解析ツールです。

クロスドメイン トラッキングを設定すると、複数のウェブサイトのデータを 1 つのアカウント プロパティにまとめることができます。これにより、複数のサイトに分散するデータを同じレポートビューに表示できるようになります。

クロスドメイン トラッキングでユーザーの行動をより詳細に把握し、最適な広告の運用やマーケティングに役立てましょう。

今回のセミナーではクロスドメイン トラッキングの概要や設定方法を紹介する予定です。なお今回のセミナーは上級者向けとなりますが、複数ドメインにわたるユーザーの動向の分析に興味をお持ちの広告主様は奮ってご参加ください。

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日時:2 月 26 日(木)午後 2 時
所要時間:25 分
テーマ: アナリティクス クロスドメイン トラッキングの活用

内容:
1. アナリティクス クロスドメイン トラッキングの概要
2. アナリティクス クロスドメイン トラッキングの設定方法

参加方法:こちらのリンクよりお申し込みください。
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■ 関連動画


過去に開催した「Google アナリティクスの活用方法」、「アナリティクス リマーケティングの活用について」および「アナリティクス イベント トラッキングの活用について」のセミナー動画を共有いたします。
ご活用ください。


Google アナリティクスの活用方法




アナリティクス リマーケティングの活用について




アナリティクス イベント トラッキングの活用について




なお、これらのセミナーはどなたでも参加いただけますが、参加には事前登録が必要となります。事前登録いただいた方には、開催前日までにセミナー視聴ページのリンクをお送りいたします。

皆様のご参加、心よりお待ちしております。

2/25(水)に開催が迫るモバイルアプリ事業者を対象としたイベント「Google for モバイルアプリ 〜 Google と切り開くアプリビジネスの未来」の基調講演を含む当日講演の一部をライブ配信することが決定いたしました。

是非このライブ配信で本イベントをご体感ください。
(会場への参加申込については、ご好評につき満席となりましたのでご了承ください。)


>>>ライブ配信の視聴お申し込みはこちら


基調講演(10:00~11:45)



『Google と切り開くアプリビジネスの未来』
Google Play アジア太平洋地域統括副社長 クリス ヤーガ

『アプリビジネスを成功に導くための Google の統合的ソリューション 〜 宣伝・分析・収益化』
モバイルディスプレイ広告製品開発本部長 ジョナサン アルファネス

『モバイルアプリを支える Google Cloud Platform のビジョンと展開について』
Google Cloud Platform Product Management 本部長 グレッグ ディミチュリ

※基調講演は、日本語通訳付きでお届けします。

ブレイクアウト セッション(12:00~16:45)



【 12:00~12:45 】
Google スケールで実現するグローバルなアプリ基盤

【 13:00~13:45 】
Material Design 時代の最新アプリ UI/UX デザイン ~ マルチデバイス対応とウェアラブル体験のために

【 14:00~14:45 】
新たなアプリ プロモーションのかたち 〜 ライフサイクルに応じたユーザーとのコミュニケーション戦略

【 15:00~15:45 】
Google を活用したユーザーエンゲージメント 〜 ユーザー体験の最大化

【 16:00~16:45 】
先進アプリ企業が語る海外展開を見据えたビジネス戦略


視聴お申し込み方法



ライブ配信の視聴を希望される方は、下記サイトよりお申し込みください。

>>>ライブ配信の視聴お申し込みはこちら


基調講演やその後に開催されるブレイクアウト セッションの模様は、後日、Google の公式  YouTube チャンネル(録画)でもご覧いただけます。

>>>Google 公式 YouTube チャンネルはこちら

※ライブ配信は基調講演と上記のブレイクアウト セッションのみとなりますのでご了承ください。

Posted by 冨永 泰弘 - 不動産業界担当 シニアインダストリーアナリスト


景気や税制など、様々な要因に影響を受ける不動産業界ですが、その影響はインターネットユーザーの検索動向にも現れます。昨年に引き続き、今回も Google 検索の動向から見える不動産業界のトレンドをご紹介します。

「新築マンション」「東京 賃貸」などの不動産に関する検索は、価格相場の先高観や消費増税前の駆け込み需要を受けて 2013 年に大きく伸びましたが、2014 年は平年(2011 年、2012 年)に近い水準で推移しました。特に、新税率が施行された 4 月以降は、駆け込みの反動減により平年をやや下回る水準となっています。


▼不動産関連の検索数推移




一方、検索数の「対前年成長率」を賃貸や新築マンションといった領域ごとに見てみると、2012 年の年末から 2013 年上期にかけて大きく成長率が高まった後、新税率が施行された 2014 年 4 月が近づくにつれて徐々に鈍化しました。

直近の成長率は全体的に下げ止まり、今後は反動減からの回復基調に乗ることも予想されますが、リフォーム領域だけは直近でもマイナス成長に転じていない(2013 年に高まった関心が維持されている)ところは、検討者の意識変化の大きな流れを示す注目すべき点です。

 
▼領域別検索数の対前年成長率



次に、少しミクロな視点で、検索数を曜日別に集計してみました。すると「新築マンション」「東京 賃貸」といった一般的な不動産関連の検索は、どの領域も曜日ごとの傾向は特に見られないのに対し、「住宅展示場  東京」「モデルルーム 見学」などの実際のアクションに関連する検索は、明らかに週末に集中しています。

 
▼領域別検索数の曜日別シェア(2014 年)




また、これをデバイス別に分解すると、週末に検索数が偏っているのはスマートフォンやタブレットといったモバイル端末であることがわかります。

家族で週末の予定を検討する際にタブレットを使ったり、外出先で住宅展示場の場所をスマートフォンで検索したりと、様々なシーンでのモバイル端末利用が想定されますが、来場キャンペーンなどの具体的なアクションを促進する施策において、モバイルプロモーションやモバイルサイト最適化が重要となることがこれらのデータからもうかがえます。

 
▼住宅展示場・モデルルーム関連検索数の曜日別シェア(2014 年)



最後に、Google 検索のデータから見える、不動産検討者の「住みたい街ランキング」をご紹介します。こちらは、2014 年に「マンション」「戸建」などの不動産関連ワードと掛け合わせで検索された、関東エリアの「駅名」をランキング化したものです。一般的なアンケートによる人気ランキングとは異なり、実際に不動産が探されている、本当に需要の高いエリアと言えます。

「横浜」「吉祥寺」などの人気常連エリアがランクインする一方、同じ人気エリアでも「表参道」「自由が丘」といった都心に近い場所はランク外となっており、これらは物件価格や賃料の高さから実際の検討では敬遠されていることがわかります。単純な人気の高さ(理想)と実際の需要の大きさ(現実)には、ギャップがあるようです。

また、マンション編のランキングの特徴として、湾岸などを含む大規模開発エリアのランクインが多く、特に 2020 年の東京オリンピックが追い風となっている「勝どき」は、2013 年に比べて大幅に順位が上昇しました。

 
▼検索データから見える、住みたい街ランキング(関東エリア・マンション編)



一方、戸建編のランキングでは東京 23 区外のエリアが TOP 20 のうち 18 を占めており、やはり戸建は地価や住環境を踏まえて郊外エリアで検討されるケースが多いようです。特に 2014 年は、「三鷹」「府中」「調布」といった、23 区西側に隣接した市部周辺で順位の上昇が目立ちました。

 
▼検索データから見える、住みたい街ランキング(関東エリア・戸建編)


このように、検索動向には市況の変化や不動産検討者のニーズが強く反映されます。これらをマーケティングプランに反映していく上で、検索動向の分析に使える Google の無料ツール「Google トレンド」をご活用ください。

また、不動産に関心を持ったユーザーに的確にアプローチをしていくため、検索広告を始めとするオンライン広告も、ぜひ積極的にご活用ください。

Posted by IT & テクノロジー業界担当 アカウントマネージャー 山田理禾

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導入の背景と戦略



NTTぷららが提供するスマート TV サービス「ひかりTV」はネットを通じてご自宅のテレビやパソコン、スマートフォン・タブレット端末などさまざまな機器で、人気の映画やドラマ、アニメなどのビデオ作品や専門チャンネル、ゲーム、音楽、ショッピングなどをお楽しみいただける、エンターテインメント サービスです。各社競合が台頭する中、同社では、会員数の継続的拡大に向けて、TVCM、交通広告、オンライン広告など、さまざまなメディアを通したマーケティング施策を行ってきました。

さらなる会員獲得のため新しいメディアを模索する中、認知を獲得につなげるメディアとして YouTube TrueView インストリーム広告(以下 TrueView)を選択しました。TrueView でセッション数を増やし認知度を上げながら、他オンライン メディアも含めた全体の会員獲得数を拡大することが目的です。施策の結果、Google アナリティクスを用いて TrueView のコンバージョンへの間接的効果を実証することにも成功しました。


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(図 1) NTTぷらら「ひかりTV」



施策における工夫とポイント



TrueView のコンバージョンへの間接的影響力を可能な限り正確に分析するため、TrueView キャンペーン稼働時は、TVCM などの大型キャンペーンのないタイミングで、平常時のオンライン プロモーションのみを稼働し、動画広告が「認知→獲得」にどう貢献するかのテストを実施しました。TrueView 配信のリーチを最大化するため、年齢層、フリクエンシー キャップ、視聴完了者などの配信設定も工夫し、施策を進めていく中で何回か設定を変更しました。

「ひかりTV」サイトには Google アナリティクスを導入し、各種メディアのコンバージョンへの間接効果を数値化できるように準備しました。Google アナリティクスを導入することで、コンバージョンへの直接・間接効果だけでなく、サイトへの流入メディア、回遊経路の確認や、コンバージョンにいたるまで、どのオンライン メディアに接触したかの確認も可能となりました。

訴求クリエイティブとして、サービス キャラクターを使った本キャンペーン用 TrueView 広告「もしも、ひかりカエサルが桃太郎のサルだったら?どーなると思う?」を作成。動画広告の利点を活かし、ひかりTV の番組や映画など、映像コンテンツの魅力をダイレクトに訴える内容にしました(図 2 参照)。


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(図 2) YouTube TrueView インストリーム広告「ひかりカエサル」
「もしも、ひかりカエサルが桃太郎のサルだったら?どーなると思う?」



施策後の成果



TrueView キャンペーン開始後すぐにセッション数の増加が見られ、最終的に 18% のセッション数増加が確認できました(図 3 参照)。増加分のうち、Google アナリティクスによる分析により TrueView の効果だとデータで実証できたものは全増加の半数ほどで、残り増化分の中にもデータが取得できていないクロスデバイスでのアシスト流入などの間接的効果が含まれていると考えられます。

コンバージョン数においては、TrueView キャンペーン開始前後で 21% の増加が確認できました(図 4 参照)。そしてコンバージョン経路や間接効果を Google アナリティクスで分析したところ、増加分は TrueView の間接効果が大きいことがわかりました。今回の取り組みにより、TreuView 広告のインプレッションが他メディアのコンバージョンに影響を与え、間接的にコンバージョン数の増化に貢献するという知見を得ることができました。

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(図 3)TrueView 開始前後のセッション数    (図 4)TrueView 開始前後の CV 数



今後の展望



「今回の YouTube TrueView インストリーム広告は、オンライン動画広告が間接的な会員獲得にどう貢献するかのテストとして展開しましたが、想定以上の広告全体での獲得数向上と、TrueView の間接的効果が確認できたと思います。また、Google アナリティクスの導入によって、これまで可視化できていなかった、すべてのオンライン メディアの間接効果や、接触経路が数値化できたことは、今後のメディア戦略の効率化に役立つと感じています。

会員数アップを継続するために、今後は動画広告の AB テストによる認知比較や効率化、潜在顧客へのリーチ最大化に向けての動画広告施策の拡大などを検討したいと考えています。」(サービス本部 コンシューマ営業部 デジタルマーケティング担当部長 中村 治樹 氏)

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(写真左から)
 サービス本部 コンシューマ営業部 デジタルマーケティング担当 マネージャー 伊藤 晋平氏、担当部長 中村 治樹氏、飯島 愛氏


*PDF 版の事例はこちらからダウンロードできます。
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株式会社 NTTぷらら
http://www.nttplala.com/
• スマート TV サービス「ひかりTV」、インターネット接続サービス「ぷらら」などを提供

Posted by AdWords オンライン スペシャリスト 松田 隼

Google では、定期的にオンライン セミナーを開催しています。
今回は 2 月のスケジュールおよび 2/19 のセミナーについてご紹介します。

【2 月のスケジュール】


2 月 19 日(木)14:00 ~動的リマーケティングの概要と設定について(登録はこちら
2 月 26 日(木)14:00 ~ Google アナリティクス クロスドメイン トラッキングの活用

■ 動的リマーケティングの概要と設定について



2 月 19 日のオンライン セミナーでは、動的リマーケティングをテーマとして取り上げます。

リマーケティングとは一度ウェブサイトを訪問したユーザーをターゲットとする機能です。
ご活用いただくことで、広告主様のビジネスへの興味関心が高いユーザーのエンゲージメントを高めることが期待できます。

動的リマーケティングではこれをさらに一歩進めて、ユーザーが過去にサイトで閲覧した商品やサービスを含む広告を表示することが可能です。動的リマーケティングを利用すると、ユーザーごとにカスタマイズされたメッセージを使用し過去のサイト訪問者をサイトに呼び戻すことで、見込み顧客の獲得や販売につなげることができます。

今回のセミナーでは動的リマーケティングの概要と設定方法、よくあるトラブルの対処法についてご紹介する予定です。

なお今回のセミナーは上級者向けとなりますが、今後動的リマーケティングのご利用をご検討の広告主様は奮ってご参加ください。

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日時:2 月 19 日(木)午後 2 時
所要時間:40 分
テーマ: 動的リマーケティングの概要と設定について

内容:
1. 動的リマーケティングの概要
2. 動的リマーケティングの設定方法
3. よくある質問

参加方法:こちらのリンクよりお申し込みください。
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■ 関連セミナー


過去に開催した「リマーケティング広告の運用について」のセミナー動画を共有いたします。
通常のリマーケティングについてご確認いただきたい方は、是非ご活用ください。

リマーケティング広告の運用について



なお、これらのセミナーはどなたでも参加いただけますが、参加には事前登録が必要となります。事前登録いただいた方には、開催前日までにセミナー視聴ページのリンクをお送りいたします。

皆様のご参加、心よりお待ちしております。

Posted by Vikaram Gupta, Director, Ads Engineering

オンライン広告は、家族経営のお店から大企業が運営するサイトまで、インターネット上でのコンテンツ発信やビジネスを支えています。オンライン広告は、インターネットを楽しむための大切な要素の 1 つですが、こうしたオンライン広告のエコシステムの中で、悪質な広告によって有害、詐欺的な行為を行おうとする人も残念ながら存在します。

Google は、ユーザー、広告主、サイト運営者のために広告のエコシステムを健全に保ち、悪質な広告を防ぐよう努めています。また、悪質な広告を特定し、その悪質な広告が表示されないようにするために、探知する技術を継続的に強化しています。こうした活動はオンライン広告のエコシステムを健全に保つために欠かせません。

例えば、昨年の夏、Google の広告分析システムは、疑わしい広告を掲載するアカウントを複数検出しました。一見するとそれらの広告は一般的な賃貸物件を宣伝している、広告ポリシーに沿った広告に見えましたが、調査を進めるにつれ、システムによる検出は正しかったことが証明されました。宣伝されていた休暇向けの賃貸物件は、実際には存在しないことがわかったのです。Google のシステムはこうした事案から学習しながら、悪質な広告や広告主に対処しユーザーの保護につなげています。

本日、2014 年に実施した対策に関する新しいデータを公開します。Google は 2014 年に 5 億 2,400 万以上の広告を停止し、悪質な広告を出稿した 21 万 4,000 件のアカウントを強制停止しました。広告を停止した数は、2013 年は 3 億 5,000 万件(英語)、2012 年は 2 億 2,000 万件(英語)となっています。

2014 年に行った悪質な広告への主な対策は次のとおりです。

偽造品の広告への対応
偽造品に対する継続的な取り締まりにより、明確な効果が表れました。2014 年、偽造品を扱う広告主のアカウント 7,000 件を強制停止しました。2012 年の 8 万 2,000 件、2013 年の 1 万 4,000 件と比較すると大幅に減少しました。偽造品を扱う業者による広告が審査システムを通ることが極端に難しくなっていることを示しています。

ユーザーをマルウェアから守る
ユーザーの安全性を守るため、Google ではスパイウェア、アドウェアなどのマルウェアを含むサイトへユーザーを誘導する広告の配信を停止しています。2014 年、マルウェアなどが含まれたサイト 25 万件以上が広告配信を停止されました。

ダイエット詐欺
健康食品を販売する多くの広告主は正確な情報を提供していますが、一部の悪質な業者は消費者を欺くために効果を誇張した表現を使っています。Google、AOL、Yahoo をはじめとする TrustInAds.org 加盟企業により、過去 18 か月で計 250 万以上のダイエットサプリメント関連の広告配信が停止されました。



広告のエコシステムを守るために
悪質な広告の削除だけでなく、広告を見るユーザーが不快にならないよう、広告のエコシステムがより健全になるように努めています。これからも広告、ウェブサイト、広告主を包括的に分析しながらユーザーがより良い広告と巡り会えるように技術を向上させていきます。

これは終わりなき戦いです。より巧妙なシステムや詐欺行為を次々に作り出す悪意ある者がいる限り、これらと戦う Google のテクノロジーや方法論の進化の挑戦も続きます。ユーザーのオンライン上での安全を守ることが、広告のエコシステムの根本であり、今後もユーザーの安全性を守る努力は決して途切れることはありません。

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